トルコ語はじめた。トルコ語の特徴と利点

英語は原書を読めるようになったので、大体の文献は手に入るようになりました。しかし、そこから漏れてしまうものも、もちろんあります。それがイスラム圏の文献です。キリスト教圏の文献は、重要なものは大抵英語に翻訳されているので、それを読めば事足ります。つまりドイツ語やフランス語をやらなくとも、ドイツやフランスの文献は英語になっているので、読めるのです。

しかし、問題はイスラム圏の文献で、(イスラム圏といってもかなり広いので、ペルシャ語、アラビア語、トルコ語と使われる言語は多義に渡りますが) これはあまり英語になっていません。ですから、イスラム圏の情報を得ようと思ったら、英語では間に合わないのです。

そこで、前々からアラビア語かなにかをやろうとおもっていたのですが、運良く池袋近辺でトルコ語を教えてくれる人がいたので、はじめることにしました。トルコ語の利点には次のようなものがあります。

トルコ語の利点

話者数が比較的多く、また類似した言語のユーザーが広範囲に存在する

純粋なトルコ語の話者は7500万人ほど、世界の母国語話者数ランキングでも20位。なので割りとメジャーな言語です。また、トルコ語は、テュルク系という言語区分に入るらしいのですが、テュルク系の言語は似ており、お互いの言語で話しても50%は伝わるとのこと。そしてこのテュルク諸語は、もともと突厥とかウイグルといった中央アジアの遊牧民の言語なので、かなり広い範囲で使われているのです。そこがトルコ語の面白さだと思いました。

テュルク語系民族

突厥とかウイグルとか、高校の世界史でみなさんも聞いたことがあるはずですが、世界史のメインはヨーロッパなので、正直、影が薄く、覚えていない方が大半でしょう。私も正確にはわからないのですが…匈奴、突厥、ウイグルあたりは、中国の北方から攻めてくる、そして万里の長城を建てさせた遊牧民(だと思われる、ざっくりと。教科書を読む限り…)で、さらにシルクロードの草原の道と言われる陸路の担い手でもありました。

つまり、世界の歴史の中でも重要な役割を持った中央アジアの言語をルーツにもつので、その古語、例えば突厥語とかも、もしかしたら読めるようになるかも、という利点があります。多くの人にとっては利点ではないかもしれませんが、私にとっては利点です。

ここからは私の個人的な感想ですが、まあ全部そうですけど、私個人の文化的なルーツが、シルクロード近辺の遊牧民にあるような気がするのです。どうしてもヨーロッパの石の文化には馴染めません。また中国の文化も今一歩しっくり来ません。かといってじゃあ馬に乗って草原を走り回る生活を今自分がしているかといえば、もちろんそんなことはないのですが、何故か、そんな気がするのです。それは恐らく、移動を肯定する性質によるのではないかと思います。一箇所に定住することに対する飽きのようなものが自分にはあります。また帝国を作ることに対する違和感もあります。このあたりはまた別の機械に説明させて頂くとして、広い範囲を交易する中央アジアの民族に、親近感を持ちます。

トルコ人はフレンドリー、トルコは都会

あったことがないのでわかりませんが、トルコ語をおすすめしてくれた方曰く、トルコ人は皆フレンドリーで、また義に厚く、助けてくれる人が多いとのこと。助けてほしいわけではありませんが、なかなか良さそうな人たちなので興味がわきます。現在のトルコ共和国は、この位置にあります。イスタンブルは、その中でも有名な都市ですが、この都市はローマ帝国 (330-395)、ビザンティン (395-1204, 1261-1453)、ラテン帝国 (1204-1261)、オスマン帝国 (1453-1922) と4つの帝国の首都でもありました。超都会です。奈良の平城京が720年とかですから、余裕でイスタンブルのが古い。ということは歴史も文化もたんまりあります。読むべき資料がたくさんあります。(とはいえ言語的には繋がってはいないと思われる) またさらに遡れば、鉄器をもってメソポタミアを含む小アジアを征服したヒッタイトの地も、現在のトルコにあります。とにかく世界史、古代史的にあついエリアです。

トルコ語のはじめかた

さて、実際の始め方ですが、おすすめの本はこれだそうです。「NEWエクスプレス」は、マイナー言語の教科書として有名だそうです。全く知りませんでした。

東京外国語大学言語モジュール」というサイトもおすすめだそうです。マイナー言語の翻訳者のほぼ全員がここ出身だと、私の中で言われております。まずはこのあたりの動画で挨拶を覚えてみてはどうでしょうか。

ITを駆使した学習

次に、パソコンとインターネットを使った学習のための情報をまとめます。英語の方もそうですが、基本的に自分はひたすら翻訳することで学習するタイプの人間で、海外旅行にいったり、母国語話者の友人を作るタイプではありません。ただの文献学の研究者の資料集めのための営為といった感じです。ということで、調べる、書く、資料を探す方法について。

まず文字入力をトルコ語に対応させる

Mac の方法しかわかりませんが、言語設定から Turkish を追加してください。すると自動でキーボード入力の設定も追加できます。一番下の項目が良さそうです。基本的には英語キーボードと同じで、かつ ö ç ü といったトルコ語にしかない文字も入力できます。実際の物理的なキーボードの方は、いつも使っているもののままでOKです。ソフトの方だけ変更すればOK。

また言語を切り替えるためには command + SPACE でできます。

辞書

なにわともあれ、辞書は必須。調べればなんでも一応読める。

トルコ→日本語辞書
トルコ→英語辞書

News

基本、ニュースがわかるようになれば、大体その国で困らないと思います。ということでトルコ国営放送。動画やラジオがあります。
トルコ国営放送

アマゾンでは(米アマゾンでも)トルコ語の本を買うのは難しそうでした。トルコの人はどこで本を買っているんでしょうか。知りたいですが、さしあたって日本では、神保町にある穂高書店 http://www.hotakabooks.com/ が一番良いそうです。他にもペルシャ語やアラビア語の本も充実しています。

小説家

やはり読むものがなくては言語をやる意味がありません。しかし、あまりに古くて重厚で、難解なものは初学者には読めません。ということで、比較的現代の小説家で人気な人をすすめていただきました。

  • Ömer Seyfettin
  • Orhan Pamuk

まとめ

ヒッタイトにまで遡ることができる、歴史の深い地、現在のトルコ共和国の公用語で、かつ中央アジアの覇者、突厥、ウイグル等々遊牧民族にも半分くらい通じる、トルコ語をちょいちょいやっていきたいと思います。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です