ルネサンスとは何か / ざっくり思想史

ざっくりした思想史と歴史と美術史に関する情報を提供したいと思います。ざっくりしていますので、詳細は各自書籍をあたってください。また間違えも多くあると思います。ですので、リファレンスにはしないようにお願いします。

この記事の目的は、ざっくりとした歴史を認識してもらうことです。

さて、ヨーロッパの歴史をざっくりと分けるとすれば以下のようになります。

  1. 古代ギリシャの時代 紀元前400年にソクラテスが死んでる。ローマ西暦380年にキリスト教を国教とした。
  2. 中世 ローマが衰退した以降はざっくり全部中世!
  3. ルネッサンス 14世紀くらいから。
  4. 産業革命以降 18世紀くらいから。

今回のポイントは古代ギリシャの時代、中世、ルネッサンスの思想的・文化な違いです。ざっくりしていますが、仕方ない。正確に言おうとすると何も言えなくなるので、間違えを承知でざっくり説明します。

古代ギリシャの時代というのは、ざっくり言えば、ローマやキリスト教が台頭する以前の時代です。この時代は学問と文学の時代です。ソクラテス的な。数学や建築、天文学、優れた学問がありました。この時代の彫刻はリアルです。写実的な技法が使われています。

彫刻が盛んでした。これはエジプトの影響です。ギリシャ人はもともとエジプトの傭兵として活躍していました。ギリシャの文化の多くは、エジプトから持って帰ったものです。さもギリシャが全てのスタートのように歴史には書いてありますが、ほとんどの文化・学問はエジプト・メソポタミア・インド・中国が発祥です。

さて、中世はキリスト教の時代です。学問は廃れ、キリスト教精神が全てを支配し、絵も雑になりました。もともとたいしたことなかったヨーロッパが、最弱の時代です。この時代にはギリシャの学問や文学が失われました。

上の絵は1100年代くらいのものですが、明らかにギリシャの時代より下手になってますよね。全部が全部とは言いませんが、古代ギリシャの時代よりも、だいたい下手くそです。

これまたざっくりいうとですね、ギリシャ人は芸術に長けていたんですが、その後のローマ人とか、もっというとゲルマン人とかですね、寒い方から来た野蛮な人たちは、芸術の才能がなかったので、下手になってるんです。ローマ人は芸術的にも学問に的にもたいしたことは一つもできませんでした。水道と道を作るのが得意なくらいです。そしてそのあと中世を支配するゲルマン人は輪にかけて文化的なことはほとんどせず、戦争ばかりしていました。

学問レベルも最低です。この時代にはアラビア圏が文化・経済・学問の中心でした。アラビアンナイト的な世界を想像してください。富も人材も学問も全てアラビアに集まっていました。ヨーロッパではすでに数学も天文学も失われていました。

そして中世を支配していたのはキリスト教です。つまり世界があるのも、私たちが生きているのも、全て神とキリストのおかげなので、自然科学とか文学は必要ありませんでした。全ては神の意思によって説明されるからです。

ルネッサンスは古典復興と翻訳されますが、この古典とはギリシャ時代の文化のことを指します。つまり自然科学であり、文学であり、哲学です。キリスト教によって奪われた文化の復興です。

ちなみにこれが復興できたのは、先述のアラビアに集中していた学問を、支配下のヨーロッパ系の言語話者が翻訳したからです。つまりヨーロッパで失われていた学問がアラビアにはあって、それを翻訳する活動もさせてあげて、それが逆輸入でヨーロッパに入っていったわけです。このころには、ヨーロッパの人はソクラテスなんで誰も知らなかった。アラビア経由で逆輸入したわけです。

ルネッサンスではアラビア経由で入ってきたギリシャの知識に感化されて、写実的な美術、人間中心的な文学、そして理性を大切にする思想が興隆していきます。

例えば、レオナルドダヴィンチは非常に精巧な絵を書きますよね。こういうスタイルは中世にはなかった。ギリシャ的なスタイルが復活しているわけです。

それから時代はかなりあとになってしまいますが、ガリレオとかデカルトとか、世界自体がロジックで動いているんだ、 という考え方が生まれたのも、大きく言えばルネッサンスの影響下にあります。つまり世界は神が動かしているのではなく、法則が動かしているんだという考え方、これはギリシャ的な影響だと言えます。

ざっくりた今回の内容をさらにざっくりまとめます。

  1. ヨーロッパはたいしたことない。いつの時代もアラビアイスラム圏が大体文化の中心。
  2. その中でもギリシャはまあそれなりに文化的だった。
  3. が、ローマ以降は野蛮な田舎者とキリスト教がヨーロッパを支配したため、文化的・経済的に最弱。ギリシャの学問は全て失われていた。
  4. 11世紀くらいから、学問経済の中心地だったアラビアから、逆輸入する形で、ギリシャの古典知識がヨーロッパに入る。
  5. 14世紀くらいまでには、その知識が広がり、古典復興=ルネッサンスと呼ばれる時代になる。
  6. これはつまり、自然科学、人間中心の(キリスト中心ではない)文化の再興
  7. この考え方が、のちのガリレオとかデカルトのような、世界が法則で動いているという考え方につながっていく。

なので、私たちが考えるヨーロッパというか欧米的なスタイルは、ルネッサンスから始まったと言っていいでしょう。この流れを理解していることが、哲学とか芸術を理解する上で不可欠な知識です。

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あとですね、さもヨーロッパの文化はギリシャに端を発してるみたいな言い方をすぐしますけど、greeceがギリシャですが、ヨーロッパとギリシャって遠いんですよ。むしろ、クロアチアとかセルビアのが近い。

それから、トルコとかあとはイラクにはもともとメソポタミア文明がありましたので、むしろ今小アジアとか中東と呼ばれるエリアの方が、歴史的には文化的な中心地だということも把握していただきたい。

最近はイスラム・アラビア系が弱いので、すぐ悪者にされますが、テロリストとかいって。でも、はっきりいって歴史を見れば、キリスト教徒のほうが野蛮でテロリストなんです。

ではまた!

 

 


2 comments

  1. 面白いですね!
    学生の頃は世界史に興味が無く知識が無く…中世とルネサスについて調べてましたら この記事に辿り着き、興味深く読ませて頂きました。

    ゲルマン人田舎者で野蛮。戦争ばかりしていた…なるほど。
    ここまでハッキリ言う人は少ないと思います。
    アラビア方面は悪者にされがちですよね、確かに。

    色々と納得です。面白かったのでコメントしました。ありがとうございました。

    1. ありがとうございます。少し誇張はあるかもしれませんが、こういった解釈は十分可能かと思います。歴史面白いですよね。

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