2015-01-04
幕末:主人公は吉田松陰の妹さん
今年度の大河ドラマ、主人公は吉田松陰の妹さんだそうです。実家では大河ドラマをみるのが定番なので、私も帰省中に放送された第一回目を見ました。吉田松陰はギリギリわかりますけど、妹さんは全く分かりません。
松田松陰 = インテリ
この点に感動しました。今まで学問に熱い主人公っていなかったんじゃないでしょうか。(主人公はあくまで妹さんですが)第一話で、さっそく熱いシーンがあります。
何故学ぶのか
幕府が禁じていた「海外の情勢について書かれた本」を、吉田松陰の学友(松下村塾の)が、江戸から長州 = 山口に持ち帰ります。そしてうっかり落としてしまい、松下村塾にみつかります。
大ピンチです。先生が皆に問います。禁じられた本の持ち主は誰だ、と。
もちろんこれを落としたのは吉田松陰の学友です。しかし、吉田松陰が私の本ですと、手を上げます。そして以下のように発言します。
「兵法には、敵の情報をいち早く知ることが大切だとされています。では何故敵国になる可能性の高い、海外の情報を知ろうとしないのですか。」
さらに禁じられていた本を破ります。そして懐からまた同じ本をもう一冊取り出します。吉田松蔭本人も実はこの本を持っていたのです。
「同じ本は後から後から出てきます。何故でしょうか。それは人々が知りたいからです。」
本は人だ
「本を読めば書いた人のことが分かります。同じ場所にいなくても、同じ時代にいなくても、人の気持ちが分かります。自分と同じように迷ったり悩んだ人にも会えます。だから一人じゃないんです。」
兵学が吉田松陰に与えた影響についての考察
吉田松蔭は兵学の師範だった吉田大助の養子として育ち、徹底的に学問をやってます。その中でも兵学 = いかにして戦争に勝つかを教える学問を修めたことが、吉田の考え方に大きな影響を与えていると思われます。
つまり、敵と戦うということを通して、ロジカルな考え方を得たのだと思います。勝ち負けというのは、必ず結果が出ます。そして結果が、自分の考え方があっていたかどうかをすぐ判断してくれます。つまり、実際的でロジカルな志向をするしかありません。兵学が吉田を実際的な人間にしたのではないでしょうか。
ではまた。